農業に関する情報を発信します
2023.6.27
高圧ガス工業株式会社は各種高圧ガスおよび各種ガス関連機器を主軸に化成品やITソリューションなど事業の幅を広げ、カーボンニュートラル社会の実現に向けた研究開発を推進しています。
今回はセラクと連携して開発した『炭酸マスター※』について、高圧ガス工業株式会社の山本様にお伺いしました。
※「炭酸マスター」は、高圧ガス工業株式会社の登録商標です
――開発した『炭酸マスター』についてお聞かせください。
『炭酸マスター』は、炭酸ガスで作物の光合成を促進する炭酸ガス施用装置の決定版です。1台で、最大4系統のセンサ監視と、計測結果に応じて最大4系統のガス制御ができます。また液化炭酸ガスと化石燃料の燃焼、どちらのCO2施用方式にも対応しています。セラクさんの『みどりクラウド』と連携することで、専用アプリやブラウザを使った遠隔制御、CO2濃度やガス供給履歴などのモニタリングが可能です。
――セラクをパートナーに選んでいただいた理由をお聞かせください。
当社はガスのエキスパートという強みを生かし、農作物の育成に欠かせない液化炭酸ガスを使ったCO2施用装置の研究開発に取り組んできました。近年では少人数で複数の圃場を管理するユーザも多く、「圃場まで直接出向いてCO2施用をする作業が負担になっている」という現場の声も少なくありません。そこで、センサやIOTを活用して圃場環境を管理・操作できる新製品の研究開発を進めることになりました。
当初は複数社にご相談したのですが、『みどりクラウド』の豊富な導入実績が決め手となりセラクさんにお願いすることとなりました。
――セラクとの連携による開発の感想をお聞かせいただけますでしょうか。
セラクさんは農業向け製品の開発実績が豊富で農業分野の専門知識をお持ちのため、安心してスムーズに開発を進められました。セラクさん主導で定例ミーティングを開いていただくなど、現場の担当者が連携しやすい業務フローを構築していただけたのもありがたく、円滑に開発を完了できました。
――最後に、今後のIT技術を活用した農業についてお聞かせください。
近年、農業分野も持続可能な生産性の向上が求められる時代に突入しつつあります。しかし一方では生産性だけでなく、化石燃料の使用を低減するといった形で環境や資源についても持続可能であることが期待されています。
当社は今後も脱炭素とデジタル技術を掛け合わせた研究開発を加速し、経済面だけでなく環境面でも社会貢献できるサービスを提供していきたいと考えています。質の高いサービスをお客様に提供するため、セラクさんにはこれからもご協力いただければありがたいです。